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†夢の掛橋†第3歩

皆様こんにちは、夢の掛橋管理人西村 茉莉です。

 

さて今回のお話ですが、今回は手紙越しの恋愛をテーマにしてお届けしたいと思います。
では、どうぞ…


†…†…†手紙の紡ぎ†…†…†


いつもと変わらない夜中。今夜違うのは“俺”が“アイツ”じゃないことくらい。
“アイツ”にとって“俺”は怖い存在なんだろうなって感じながらも、今の“俺”には“アイツ”から離れられそうになかった。“俺”は“アイツ”が好きだから。

テーブルに広げたノートに向かう。

「お前が何を見て、何を感じてるかなんて俺にはわかんない。
怖いよな…でも俺も、お前の中に存在してる人間なんだ。
お前が俺の存在を否定したとしても、俺がお前の中に存在するって事実は変わらない。
いつもお前を見守っててやるから…だから壊れるな…
お前の中で誰よりもお前を愛してるから…」

窓際の月明かりの下でここまで書き上げて空を見上げる。“俺”は“アイツ”に理解させなきゃいけない義務がある。
それは自ら自分を壊した“アイツ”が知らなきゃいけない現実だから。現実逃避して、自分を壊した“アイツ”の罪だから…

 

「“私”そういえばいつ寝たんだろ?」

朝起きるとそこはもうベッドの上。余りのけだるさに体も動かなかった。もう何日目かわからない。
大好きだった人に裏切られて自分にナイフを突き立てて現実逃避をしたあの日から久しぶりに意識が戻ったようだ。
カレンダーを確認。あれから3日は寝ていたみたい。
テーブルに広げた記憶のないノートと、あからさまに“私”ではない字。これは一体?


“私”の中のもう一人の“私”の存在。自分を守る為に作った“もう一人の私”
“彼”は「逃げるな」と言った。「“私”の中にいつまでもいて支えてやるから」と。
あの程度の出血で死ねる訳がないのだから当然なのかもしれない。少なからず“私”は今生きてる。
“彼”がいれば“私”はまた歩き出せる。そんな気がした。

 

†…†…†後書き†…†…†

はい、いかがだったでしょうか?
また重苦しい話しになってしまいましたが、これはずっと書きたかった作品です。
人ってそんなに強い生き物ではないから、逃げたくなるし壊れてしまうと思うんです。
だからこそ何かキッカケさえあれば動き出せる生き物なのではないかと。
私の物語がそんな一つのキッカケになれば良いなと思います。

では、またお会いしましょう。